南アフリカのジェイコブ・ズマ前大統領が逮捕された後、ハウテン州やクワズール・ナタール州では前大統領の釈放を求める運動が過激化し、貧困に苦しむ人や失業者などがこれまでの不満を爆発させるべくあちこちの店を襲撃した。そんな中で盗んだものを一生懸命に車に積み込もうとする男の姿が捉えられ、その映像が話題になっている。『eNCA』などが伝えた。
今月7日、ジェイコブ・ズマ前大統領は法廷侮辱罪で15か月の禁固刑を言い渡されて出頭した。汚職事件で信頼を失くしていたものの、今も前大統領の支持者は多い。そんな支持者たちの抗議がハウテン州やズマ前大統領の出生地であるクワズール・ナタール州で激化した。ズマ前大統領の出頭後、クワズール・ナタール州では国道が抗議行動のため封鎖され、身動きのとれないトラック25台以上に火がつけられた。さらに失業者や生活に苦しんでいる人々が騒ぎに便乗し、7月12日にはハウテン州、クワズール・ナタール州都市部のショッピングモールが襲撃され、死者まで出る大規模な暴動と化した。スーパーで食べ物をショッピングカートに詰めて盗んでいく人、チェストフリーザーを担いで逃げる人など見られたが、マスクをつけている者はほぼおらず、顔を隠すことなく笑顔で盗んだものを持ち去る様子がテレビの生放送で伝えられた。
そのような中、クワズール・ナタール州第2の都市ピーターマリッツバーグである男の行動が注目された。男は58インチの大画面テレビを、