さらに多くの人々の注目を集め、次のような声が上がった。

「なんで笑っていられるんだよ？」
「なんて薄情なおばさんなんだろう。満面の笑みを見せるなんて！」
「なんてことだ。本当に無慈悲な人が多すぎる。この世は地獄のようだ。」
「観光客が意識不明なのに通りすがりの女が笑顔で自撮り!?　もし倒れてるのが自分の家族でもこんなことするのか？」

ちなみに、知識や知恵を共有する中国のナレッジ・コミュニティサイト『知乎（ちこ）』に今回の件について投稿した「新筑」というユーザーは、次のような意見を述べている。

「負傷した観光客と一緒に写真を撮るこの女性の行為は極めて無責任であり、基本的な人間性を欠いている。こんな時私たちは自分の個人的な利益や満足を追求するのではなく、まず倒れている観光客の安全と健康に注意を払う必要がある。女性の行為は基本的な倫理観が欠けているだけでなく、負傷した人とその家族にさらなる危害と不快感を与えた。」

このあと倒れている女性は駆けつけた救助隊によって意識が無いまま病院に搬送されたが、その後の容体は明らかになっていないようだ。

昨今、SNSで注目を集めるためか自撮りのために時と場所を選ばず、今回のような無慈悲な行動をとることを厭わない人たちが増えているようだ。2021年10月にはアメリカで、亡くなった父親が眠る棺の前でポージングした写真をSNSに投稿した“勘違いインスタグラマー”の女性に非難が殺到していた。

画像は『Today Online 2023年6月28日付「＃trending: Online outrage at ‘cold-blooded’ woman filmed taking selfie with unconscious person in China」（Weibo）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）