貧困で赤ちゃんを育てることができずに捨てられたのであろうか。レバノンで今月19日、黒のゴミ袋に入れられてゴミ収集箱に捨てられていた女児を野良犬が見つけ出し、通りかかった人が救出した。女児は顔などに青あざや傷があるものの、容体は安定しているそうで、「赤ちゃんは希望。ぜひ引き取りたい」「捨てた悪魔より、野良犬のほうがよっぽど思いやりがある」といった声が多数寄せられているという。英ニュースメディア『Daily Express』などが伝えた。
レバノン第二の都市トリポリで19日早朝、野良犬がくわえていた黒いゴミ袋の中から女の赤ちゃんが発見された。
自治体警察長のラビン・アル=ハーフィズ氏(Rabih Al-Hafez)によると、女児はその日の早朝、市庁舎近くにあるゴミ収集箱の中に捨てられたとみられており、3~4頭の野良犬が黒いゴミ袋を引っ張り出したようだという。そしてたまたま近くを通りかかった人が、犬がくわえていたゴミ袋から泣き声がすることに気付いて確保し、中から女児を発見した。
女児はイスラム病院に運ばれた後、市内の政府病院に搬送されており、アル=ハーフィズ氏は「女児は脱水症状を起こしていた。犬に引きずられたことで身体中に青あざや擦り傷があるが、保育器に入れられて監視下に置かれている」と述べている。女児の月齢は不明だが、新生児から生後3、4か月ほどとみられるという。
なお女児発見のニュースはSNSで瞬く間に拡散し、