家族の悲鳴が響いたところで動画は終わっている。
スペインのスポーツ紙『MARCA』によると、人工湖は深さが約6.4メートル(21フィート)あるそうで、セサル君の姉ナタリーさんはFacebookで、当時の様子をこのように明かした。
「セサルが落ちた後、近くにいた来園客の男性が湖に飛び込んだ。彼は自らも溺れそうになりながら、セサルが水中に沈まないよう助けてくれた。その後、私の男きょうだいと彼の男友達が駆けつけ、2人を湖から安全な場所へと運んだ。」
さらにナタリーさんは「同公園には、こういった状況に対応できる訓練されたスタッフが配置されておらず、セサルと溺れそうになった男性を助けるため、湖に飛び込む者は誰一人としていなかった」と明かし、次のように続けた。
「まったく酷い公園。悲惨な事故というのは、本当に信じられないくらい一瞬にして起きる。セサルが無事だったことは神様にただただ感謝している。」
またセサル君の親戚のマイラ・ヘルナンデスさん(Mayra Hernández)は「公園のスタッフの中に、泳ぎの訓練を受けた者はいない」と主張しており、セサル君の兄ジェイ・セサル・サウセダさん(J Cesar Sauceda)がSNSに動画を投稿すると、公園への非難が殺到した。
ジェイさんによると、セサル君は軽傷とはいえ、精神的にダメージを受けて怯えているそうで、ヌエボ・レオン州の政府機関は同公園の複数のアトラクションを閉鎖している。当局は「ジップラインは個人によって運営されていた」と述べており、政府機関による調査が進められているそうだ。
ちなみに昨年7月には、ブラジルのウォーターパークで23歳の女性がジップラインのジャンプ台から転落して死亡した。ジャンプ台には穴が開いていたという。
画像は『J Cesar Sauceda 2023年6月26日付Facebook「Gracias a dios mi hermano esta bien Y no paso a mayores」、2023年6月28日付Facebook「No habia tenido el tiempo para agradecer primeramente a dios por salvar a mi hermano de este aparatoso accidente produccido por el mal equipo tanto de personal como de la tirolesa.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)