海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】16年前に移植手術を受けた女性、博物館に寄贈した自分の心臓と対面(英)

イギリス王立外科医師会(Royal College of Surgeons)から「摘出した心臓を博物館に展示してもいいか」と尋ねられて、承諾したという。

心臓の移植手術が成功し、その時に摘出されたジェニファーさんの心臓はロンドンの「ハンテリアン博物館」に展示されることになった(画像は『BBC 2023年5月18日付「Transplant patient sees own heart go on display at museum」(TOM EVANS)』のスクリーンショット)

そして移植手術を終えてから16年後の今年5月、ジェニファーさんはロンドンにある「ハンテリアン博物館(Hunterian Museum)」を訪ねて、初めて自分の心臓と対面した。

「心臓が展示されている部屋に足を踏み入れた時、『あの心臓はかつて私の中にあったものなんだ』と思いました。現実離れした出来事だと感じましたね。でもこれって素晴らしいことですよ。22年間も私を生かしてくれた心臓は、私の友人のようで誇りに思います。これまでの人生で瓶の中に入ったものはたくさん見てきましたが、私の一部だったものが中に入っていると思うと、不思議な気持ちですね。」

ジェニファーさんは、臓器提供の普及と啓発のために博物館への展示を承諾したと言い、「もしドナーがいなければ、移植を受けてからの素晴らしい16年間を過ごすことはできなかったでしょう。信じられないほど忙しく活動的に過ごしてきて、移植を受けたこの心臓や自分自身をできるだけ健康に保っています」と話す。

また死の危機に直面した過去を振り返り、ジェニファーさんは「人生を精一杯生き、先延ばしにしていることがあれば今日からやりましょう!」とメッセージを残した。

ちなみに昨年には、移植手術で摘出した心臓を真空パックで保存している女性が、SNSで注目を集めていた

画像は『BBC 2023年5月18日付「Transplant patient sees own heart go on display at museum」(TOM EVANS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

移植手術後は問題なく元気に過ごしており、結婚して幸せに暮らしているジェニファーさん(左)。命を救ってくれた臓器提供の普及を祈って、博物館への展示を承諾した(画像は『BBC 2023年5月18日付「Transplant patient sees own heart go on display at museum」(TOM EVANS)』のスクリーンショット)

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