南アフリカ準備銀行(South African Reserve Bank)が新たに発行した紙幣にスペルミスがあると指摘され、話題になっている。南アフリカの経済ニュースサイト『BusinessTech』などが伝えた。
今回新たに発行された紙幣は、セキュリティ機能が強化されているほか色が少し濃くなり、デザインもグレードアップされた。旧紙幣と同様に表には南アフリカ初の民主的選挙で選ばれた故ネルソン・マンデラ元大統領が、裏には南アフリカのビッグ5の動物(サイ、ゾウ、ライオン、バッファロー、ヒョウ)がデザインされているが、新紙幣ではそれぞれの動物の子供が大人の動物に寄り添うように描かれている。また旧紙幣同様に「南アフリカ準備銀行」の文字が、11ある公用語のいずれかで紙幣の2か所にプリントされている。その中で、100ランド新紙幣の左下に印字されているツォンガ語(Xitsonga)にスペルミスがあると、この言語を話すコミュニティから指摘されたのだ。
旧紙幣にはツォンガ語で「BANGINKULU」と表記されていたが、新紙幣では「BANGIKULU」と“N”が削除されていた。この翻訳を担当した汎南アフリカ言語委員会(Pan South African Language Board)によると、“N”は個人を指す場合にのみ付き、機関を指す場合は入らないので、