アイルランドの格安航空会社「ライアンエアー」を利用した南アフリカ人が、搭乗前にアフリカーンス語のテストを受けさせられていたことが判明した。しかも成績が悪いと搭乗を拒否されたという。『News24』など複数のメディアが伝えている。
アフリカーンス語は南アフリカの公用語の一つで、多くの南アフリカ人は学校でアフリカーンス語を学ぶ。南アフリカ北部はアフリカーンス語を話す人が多いが、一方であまり使われていない地域も増えているようだ。そのような中、渡航の際に南アフリカ人の証明としてアフリカーンス語のテストを受けさせられたという投稿がソーシャルメディアに複数現われた。
南アフリカ国籍の女性は、アイルランドの首都ダブリンに向かうためロンドン・スタンステッド空港でチェックインしようとしたところ、搭乗券を発行する前にこのテストを受けるように求められた。南アフリカパスポートの不正利用が増えていることから「南アフリカ人であることを証明するために必要」と言われたそうだ。
テスト用紙は2枚で「大統領の名前」「南アフリカの首都」「南アフリカで道路はどちら側を走るか」「南アフリカの国際電話の国番号」といった一般常識を問う15題がアフリカーンス語で記載されていた。女性が「英語の質問用紙が欲しい」と要求したところ、「もしこのテストに答えられないなら、それはあなたが南アフリカ人でないことの証明になる」と言われたそうだ。冗談かと思いきや記入後、回答に間違いがあったため搭乗を拒否されてしまったのだ。納得いかない女性がその場にいた責任者に問いただしたところ、「ネットで調べたのではないか」とカンニングの疑いまでかけられたという。結局、4年間海外に住んでいる彼女はパスポートの労働許可証を提示、