中央アメリカのニカラグアで今月8日、45人が乗っていたバスが車道から50メートル下の渓谷に転落、6人が死亡した。6人の死因は“殺人蜂(キラービー)”と呼ばれるミツバチに刺されたことによるもので、被害に遭った乗客の男性の写真が公開され、衝撃が広がっている。ニカラグアのニュースメディア『La Nueva Radio YA』などが伝えた。
悲劇が起きたのは8日朝のことで、ニカラグア北部ヒノテガ県サン・セバスティアン・デ・ヤリのラ・リカに向かっていたバスが車道から外れ、コーヒー農園がある50メートル下の渓谷に転落した。
同農園には「アフリカナイズドミツバチ」の巣箱が多数設置されており、転落したバスから這い出した人々はたちまちミツバチの群れに取り囲まれ襲撃を受けた。
アフリカナイズドミツバチは防御本能が非常に強く、巣に近付くと集団で襲い何度も執拗に刺すことで知られており、攻撃性が高く凶暴なことから“殺人蜂”とも呼ばれている。そのため地元の人々は当時、バスに近付くことさえできず、しばらくして到着した救急隊や消防士らが救出作業を行った。
しかしながらこれまでに47歳と8歳の母娘、84歳、32歳、24歳、19歳の6人の死亡が確認されており、ミツバチに体中を刺された男性の写真が公開されると衝撃が広がった。Tシャツをめくった男性は、顔を含む上半身全体が紫色の斑点で覆われており、