彼の防御率「7.11 ERA」もポップコーン騒ぎに連動するようにトレンド入りした。
もちろん、バス夫妻の憤りは妥当だとする意見もある。
ある人は「航空会社が子どもにポップコーンを提供したのなら、散らかるのは分かりきったこと。その場合、航空会社側が掃除するのが当然だ。もし自分がこぼしたとしてもやっぱり拾わないよ!」と述べており、映画館の床に散らばるポップコーンを引き合いに出して、清掃員の仕事だと結論付けるコメントも散見された。
さらに「確かに私たちは、自分自身や子供たちの後始末をするよう努力すべき。でも2人の幼い子どもを連れた妊娠中のこの女性の場合、このような狭い場所では許してもらえてもよかったのでは。責任は時に思いやりでもって軽減されることもあるんじゃないかな」といった、中立的な意見もあった。
ちなみに22日現在、P wentinkのコメントには9万件以上の「いいね」がついており、バス投手の本投稿についた「いいね」約12,000件に大差をつけている。
バス投手の投稿と同じ頃、シドニーさんの姉でカントリー歌手のジェシー・ジェームス・デッカーさん(Jessie James Decker、35)がInstagramのストーリーで「妹がユナイテッド航空のフライトからメールをくれました。ご存知のように彼女は妊娠5か月でリスクが高く、2人の小さな子供と一緒に旅行しています。ブレアが誤って通路にポップコーンをこぼしてしまいました。すると客室乗務員がゴミ袋とウェットティッシュを持ってシドニーのところへ来て、機長から『1粒残らず片付けてほしい』と言われたことを伝えてきたのです」と、その時の様子を説明して妹を擁護。そして「私のかわいそうな妹は他の人たちが見ている中、通路に四つんばいになって泣いてしまいました。屈辱を味わい疲れ果てていました。お見事、ユナイテッド航空」と続けた。
これに一部の人は理解を示したが、我が子の食べこぼしを拾うのがどうして屈辱的なのか、なぜ泣くのか、食べ散らかさないようにもっと上手いやり方があったのではなど、容赦ない意見が寄せられた。
なおこの騒ぎを受けて、ユナイテッド航空は速やかにバス投手に連絡を取っており、バス投手は「みなさんのサポートに感謝します。ユナイテッド航空はこの客室乗務員の問題について内部で処理してくれているそうです」とTwitterで報告している。本人は溜飲を下げたようだが、このつぶやきもネット上では客室乗務員が解雇されるのではと反感を買う結果となり、“ポップコーン騒動”はなかなか沈静化しないようだ。
バス投手は翌17日、古巣のヒューストン・アストロズとの試合で、7点差で負けた5回裏、2アウトランナー2塁のタイミングで登板した。実況アナウンサーが「交代で入った投手は元アストロズのバス選手。果たして、この危機を片付けることはできるでしょうか」とコメントすると、ここでもネットユーザーは“片づける”の言葉に反応してバス投手を揶揄した。
人の噂も七十五日と言うが、「バス一家のポップコーン事件」もしばらくの間は話題に上がり続けることになりそうだ。
画像は『Anthony Bass 2023年4月10日付Twitter「The family approves @BlueJays」、2023年4月16日付Twitter「The flight attendant @united just made my 22 week pregnant wife traveling with a 5 year old and 2 year old」』『Jessie James Decker 2023年4月16日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)