両国がウクライナ支援で重要なリーダーシップを示したことを称賛した。
また昨年9月に母エリザベス女王が他界した際、ドイツ国民が「並外れた優しさを示してくれました」と感謝の気持ちを伝え、家族とともに「深く感激しました」と加えた。
さらに国王は英国とドイツの文化を例に挙げ、両国がこれらによって長い繋がりを持つことを表現した。
テクノミュージックのパイオニアとして知られるドイツの音楽グループ「クラフトワーク」や英国を代表するバンド「ザ・ビートルズ」、英コメディグループ「モンティ・パイソン」などの名前を挙げると、会場から笑いが溢れたという。
この他にも英国出身の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品が最初に翻訳された言語はドイツ語であり、1864年にはイギリスではなくワイマール共和国に世界初のシェイクスピア協会が設立されたと話した。ワイマール共和国は1919年に成立し、1933年にナチスによって崩壊されたドイツ最初の共和国だ。
そして5月に予定されている自身の戴冠式では、英国に移住したドイツ出身の作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの音楽が演奏されることを明かした。
また2022年サッカー欧州女子選手権決勝で、イングランド女子代表“ライオネス”がドイツ代表に勝利したことにも言及し「両チームはスポーツの成功を超えて、印象的な方法でジェンダー平等を促進しました」と称賛した。
最後に今後の両国の関係について「過去の教訓に耳を傾けることは、我々の重大な責任です」と語り、こう続けた。
「我々の国の長く素晴らしい物語には、まだ書かれていない章がたくさんあります。より良い明日へのあくなき探求心で、我々にこの章を埋め尽くさせてください。」
なおこの日、チャールズ国王とカミラ王妃はベルリンのヴィッテンベルクプラッツにあるフードマーケットを訪れ、地元の企業経営者と交流した。国王はその後、テーゲル空港跡地にあるウクライナ難民受け入れセンターや有機農法を行う「ブロドヴィン・ファーム」なども訪問。カミラ王妃は歌劇場「ベルリン・コーミッシェ・オーパー」を訪れるなど、多忙な一日を過ごした。
画像は『The Royal Family 2023年3月30日付Instagram「Today, it gives me particular pride to be with you once again」、2023年3月31日付Instagram「It was another fantastic day in Berlin to continue」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)