米ミシガン州デトロイト近郊の学校に通う中学1年生(アメリカの7年生)が今月26日、乗っていたスクールバスの運転手が意識を失ったことに気付き、的確な判断でバスを止めていたことが明らかになった。当時の車内の様子は監視カメラが捉えており、少年の冷静な行動を称賛する声が多数寄せられている。米ニュースメディア『WXYZ Channel 7』などが伝えた。
米ミシガン州ウォレンの中学校「カーター・ミドルスクール」に通うディロン・リーブス君(Dillon Reeves、13)は26日午後3時前、大型スクールバスで帰宅途中にバスの運転手が意識を失っていることに気付いた。
車内の様子を捉えた動画では、女性運転手が午後2時58分27秒頃に「ひどいめまいがするので、バスを路肩に止めなくてはならない」と無線連絡を入れているのが見て取れる。しかしバスが停車する前の2時58分50秒頃、運転手はハンドルから手を離し、意識を失ってしまっている。
すると2時59分07秒頃、運転手の異常に気付いたディロン君が運転席にやって来てハンドルを片手で握り、右足でブレーキを踏んでバスを停車させた。
ディロン君は非常に冷静で、バスが止まるとギアをパーキング(P)に入れようとしており、ブレーキを踏んだままの状態で「誰か911コール(緊急通報)をして!」と叫んで助けを求めた。
当時バスには60人の生徒が乗っていてかなり騒がしくしていたようだが、実はディロン君、携帯電話を持っておらず、バスの運転手の異常にいち早く気付くことができたという。
こうして現場にはその後、警察官や消防隊が駆けつけ、