チャールズ国王がヘンリー王子とメーガン妃にフロッグモア・コテージからの退去を命じたことに対し、英王室専門家が「大きな間違いだった」と懸念の声をあげた。同コテージはヘンリー王子夫妻が結婚した翌年、エリザベス女王から贈られたものだ。そのため専門家は「亡き女王の和解的なスタイルに真っ向から対立している」「女王の努力を台無しにした」などと国王の決断を強く非難している。
チャールズ国王が2020年に王室離脱して米国に移住したヘンリー王子とメーガン妃に対し、夫妻の英国での公式住居であるウィンザーのフロッグモア・コテージからの立ち退きを通告したと報じられた。
米メディア『Page Six』によると、国王はヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』の発売翌日だった現地時間1月11日に退去手続きを開始したという。さらに英メディア『The Sun』は、国王がコテージを弟アンドルー王子に引き渡す提案をしたと伝えたのだ。
こういった報道を受け、ヘンリー王子夫妻の広報担当者は現地時間1日に声明文を発表し「サセックス公爵夫妻は、フロッグモア・コテージの住居を明け渡すよう要請されたことを確認しました」と事実関係を認めていた。
チャールズ国王がこのような決断をしたことに対し、歴史学者で作家やTV司会者として活躍するテッサ・ダンロップ氏は懸念を示している。同氏は、エリザベス女王と夫エディンバラ公フィリップ王配の関係を描いた『Elizabeth and Philip: A Story of Young Love, Marriage and Monarchy』の著者でもある。
ダンロップ氏は英メディア『The Mirror』の取材に応じ「このニュースに対する英国での反応は、全体的に喜びに満ちたものです」と語るも、