エドが兄弟のように慕っていた親友ジャマル・エドワーズさんが31歳の若さで突然この世を去った。ジャマルさんは、エドが音楽のキャリアをスタートした音楽プラットフォーム「SBTV」を設立した音楽起業家だった。
そして翌3月には、2人のソングライターから、エドの2017年のヒット曲『シェイプ・オブ・ユー』が彼らの楽曲『Oh Why』の著作権を侵害していると主張され、法的争いとなった。裁判の結果エド側が勝利したものの、こういった出来事が続いたことが、エドにとって大きな負担となったという。
エドは当時を振り返り「僕は恐怖、憂鬱、不安のスパイラルに陥っていた。溺れているような気分だった。水面から顔を出し、上を見上げ空気を吸おうとしても、突き抜けることができないんだ」と綴った。
そして「一連の出来事が、僕の人生やメンタルヘルス、そして音楽と芸術の捉え方に変化を与えた」と述べた。
辛い経験から多大な影響を受けたエドは、およそ10年かけて制作していたオリジナルの楽曲を破棄し、新たな作品に書き換えたことを明かした。
「楽曲を書くことは、僕のセラピーなんだ。自分の感情を理解することかできるから。どんな曲になるかは考えず、ただただ思いつくままに書いた。そしてわずか1週間余りで、10年分の作品を、僕の最も深くてダークな気持ちに置き換えることができた。」
英メディア『The Sun』によると、エドとチェリーさんを知る人物は、当時の2人の様子について次の様に語ったという。
「チェリーとエドにとって、信じられないほど大変な時期でした。腫瘍の発見は衝撃的だったことに加え、すぐに手術ができないことがとても心配で、恐ろしいことでした。」
そして現在のチェリーさんの健康状態について、「彼女はジュピターちゃんを出産後に必要な治療を受けて、順調に回復しています。2人は、2023年がもっと良い年になることを願っています」と加えたという。
画像は『Ed Sheeran HQ 2023年3月1日付Instagram「Subtract will be released on 5th May 2023.」』『Ed Sheeran 2023年3月1日付Instagram「I had been working on Subtract for a decade,」、2023年2月20日付Instagram「Can’t believe it’s been a year.」』『Annie Leibovitz 2023年3月1日付Instagram「Ed Sheeran,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)