リディアちゃんとリンリーちゃんは一卵性双生児の中でも珍しい「一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)」であることが判明した。
「一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)」とは2人の赤ちゃんが1つの胎盤と絨毛膜、羊膜を共有しており、2人の間に膜がなく隔てるものがない状態だという。それは一卵性双生児のうち約1%にしか見られない極めて稀なタイプとのことだ。
ちなみにルカ君とリーバイ君は「一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)」で、1つの胎盤と絨毛膜を共有しているものの、2人の間は羊膜で仕切られていた。
ブリトニーさんは「どちらの家系にも双子はいないのに、まさか2組も双子が生まれるなんて想像もしませんでした。しかもどちらも一卵性双生児で、上の2人が誕生した翌年に双子の中でも珍しいMM双胎を妊娠するなんて…私たちは間違いなくユニークな家族でしょう」と語った。
「一絨毛膜一羊膜双胎(MM双胎)」の妊娠は稀であることに加え、それぞれの胎児に血流の問題が生じるリスクが高く、臍の緒が絡まる危険性も高くなるという。そのためブリトニーさんは妊娠25週目から「アラバマ大学バーミンガム校婦人新生児センター(University of Alabama at Birmingham Women and Infants Center)」に50日以上入院したそうだ。
そして2022年10月25日に誕生したリディアちゃんとリンリーちゃんは生後6週までNICU(新生児集中治療室)で過ごしたのち、12月7日に退院した。
現在は新しい生活にも慣れてきたというブリトニーさんは、その後のことを次のように明かした。
「家族6人で外出すると、みんな私たちをじっと見つめるんです。ルカとリーバイしかいなかった頃は『双子なの?』と声をかけられたりしましたが、今はサーカスみたいなものでみんなの目を引くようです。」
「出産前はさらに2人の赤ちゃんをどうやって育てるんだろう…と考えていましたが、今は赤ちゃんが2人増えただけで大したことはないと思います。もちろん大変なこともありますが、この子たちを授かったことがどれだけ幸運で恵まれていることか、そのことを胸にこれからも過ごしていきたいです。」
一方でフランキーさんは、2組の双子を授かったことについて「私たちの人生は短い期間で劇的に変化しましたが、この子たちは私たちにとって喜びであり特別な存在です。最初はどうなることかと思いましたが、この子たちがいない人生など想像もつきません。今はただ子供たちの未来が楽しみです」と話している。
画像は『Good Morning America 2023年2月27日付「Couple welcomes 2 sets of ‘rare’ twins 14 months apart」(The University of Alabama at Birmingham)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)