メキシコ北西部で自宅を出たまま行方不明になっていた84歳の男性が、8日後に発見された。プロの救助隊が捜索しても見つからず、男性の愛犬に助けを求めたところ見事に捜し当てたという。『The Dodo』などが伝えた。
メキシコ北西部ソノラ州モクテスマに住むドン・グレゴリオ・ロメロさん(Don Gregorio Romero、84)は先月27日、「近くの町に行ってくる」と言って自宅をふらりと出たまま行方不明になった。
ドンさんは以前にも近隣の町を何度か訪ねており、家族は「2日もすれば帰ってくるだろう」と思っていたが戻らなかった。高齢ということもあり心配になった家族はドンさんの行方を手分けして捜し始めたが、4日目の今月1日に「自分たちだけではどうにもならない」と警察に捜索願を出した。
こうして家族をはじめ国家警備隊、自治体警察、市民保護局のスタッフ、さらに行方不明者の捜索のために特別に訓練された救助犬も参加して大掛かりな捜索が始まったが、ドンさんは見つからなかった。
そこで今月5日、救助隊は「早く見つけなければ命に関わる。ドンさんの愛犬“パロモ(Palomo、2)”なら飼い主を捜すことができるかもしれない」と考え、ドンさんが最後に目撃された場所にパロモを連れていった。そしてこの判断が、