その間「この国は奴隷の血で作られたんだ! 俺の国王じゃないぞ!」と叫んでいたそうだ。男は警察官達によって地面に伏せられて拘束され、手錠を掛けられると警察車両に乗せられて運ばれていった。
現場に居合わせた群衆は「ゴッド・セイブ・ザ・キング!」と合唱し始め、男に向けて「恥を知れ!」と叫ぶ声も聞こえたという。
国王は投げられた卵を眺めていたものの、護衛の男性達に守られながら平静を装って歩き続けた。
英メディア『Daily Mail Online』『Metro』などによると、生卵を投げて抗議したのはパトリック・テルウェル(Patrick Thelwell、23)という名の男だった。
現在はヨーク大学国際関係学部の学生で、同大学のガーデニング協会の会長を務めている。自身のブログでは気候変動について記しており、2019年の地方選挙では「緑の党」の候補者として立候補したこともある。
地元では左翼政治に関わっていることで知られており、大学内で硬派な政治思想の顔役となった。この他にも環境保護団体「エクステンション・リベリオン(Extinction Rebellion/ XR)」のヨーク市支部やヨーク学生連帯ネットワーク、「The Citizen of Earth show」などを含む複数のグループの運営や、学生の家賃に対するストライキを組織していた。
彼はこれまでにさまざまな気候変動キャンペーンに参加し、少なくとも5回は逮捕されているという。
2020年9月には、「エクステンション・リベリオン」の活動の一環としてロンドン橋を封鎖したことが発覚し、500ポンド(約83,000円)の罰金を科された。また2021年6月には、ヨーク市内にあるバービカン・コミュニティ・センターを不法で占拠したため武装警官によって強制的に退去させられていた。
Eggs have been thrown at King Charles during a visit to York. A man has been detained at the scene.
More here: https://t.co/WKu3To3sB2 pic.twitter.com/BTyqeumSiz
— ITV News Calendar (@itvcalendar) November 9, 2022
画像は『Clarence House 2022年7月20日付Instagram「We were in Torquay for day three of Their Royal Highnesses visit to Devon and Cornwall!」』『Sky News 2022年11月9日付Twitter「A man has been detained by police after appearing to throw eggs at the King and Queen Consort during a walkabout in York.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)