ケニア国営放送のジャーナリストが、このほどゾウの保護施設で干ばつによる野生動物の影響をレポートした。深刻な状況を伝えているが、ゾウはジャーナリストの存在に興味津々で真剣なレポートを中断させてしまったのだ。しかしジャーナリストもゾウのいたずらに笑い出しており、この微笑ましいやりとりを捉えた動画が話題になっている。『IOL News』『The Washington Post』などが伝えた。
ケニア国営放送KBCのジャーナリストであるアルヴィン・カウンダさん(Alvin Kaunda)が今月11日、壊滅的な干ばつが野生動物に影響を及ぼしていることを取材するためナイロビにある非営利団体「シェルドリック・ワイルドライフ・トラスト(Sheldrick Wildlife Trust)」で撮影を行った。ゾウをはじめとした野生生物の救助やリハビリを行う同団体の施設で、カウンダさんは人間の行いが自然や野生動物にどのような影響を与えてきたかなどカメラに向かって語りかけたが、しばらくすると背後からゾウの鼻が現れ、カウンダさんの肩にのせられた。さらに話し続けるカウンダさんに、ゾウの鼻はからかっているかのように顔の周りを這い、耳を触り、頭の上に移動する。それでもカウンダさんはジャーナリストとして語り続けていたものの、ゾウの鼻が頭の上から覆いかぶさるようにカウンダさんの顔の前に来ると、我慢できずに笑い出してしまった。
シェルドリック・ワイルドライフ・トラストによると、このいたずらゾウは2018年4月にケニア中央部の「メルー国立公園(Meru National Park)」で家族とはぐれているところを保護された4歳のメス“キンダーニ(Kindani)”だという。
ケニアでは過去40年で最悪の干ばつに見舞われており、