飼い主が亡くなった後も、駅で帰りを待ち続けた忠犬ハチ公はあまりにも有名な話だが、このたびトルコ北部から入院した飼い主を病院の外でじっと待つ1頭の犬の話題が届いた。健気な飼い犬のニュースを『FOX 2 St. Louis』『TODAY』などが伝えた。
トルコ黒海沿岸の都市トラブゾンに住むジェマル・シェンテュルクさん(Cemal Senturk、68)は今から9年前、ビーズを意味する“ボンジュク”というメス犬を自宅に迎え入れて大切に育ててきた。
今月14日のこと、ジェマルさんは脳の血栓が血管を詰まらせる「脳血栓」を起こし、地元の病院に救急車で搬送された。すると一緒にいたボンジュクが驚くような行動をとった。
ボンジュクはジェマルさんの救急車の後を追って病院まで駆けつけると、その日一日を病院の前で過ごし、その後毎日やってきては飼い主の帰りを待ったのだ。
幸いなことにジェマルさんの入院は6日で済んだのだが、病院の警備員ムハメト・アクデニズさん(Muhammet Akdeniz)は当時のことをこう振り返っている。
「ボンジュクは毎朝9時にやって来ると、暗くなるまで病院の外にいました。病院のドアが開くと頭を突き出して覗き込んでいましたが、決して中には入らなかったのです。」
またジェマルさんの娘アイヌール・エゲリさん(Aynur Egeli)は、