先月10日、フィンランド在住のあるカップルが自宅で結婚式を挙げた。その日、花嫁が纏ったウェディングドレスは自らが編み上げたものだった。編み物作家として活動中の女性がドレス完成までのプロセスをYouTubeで公開したところ瞬く間に拡散し、世界中から大きな反響を呼んでいるという。女性は「編み物は手間がかかる分、ファストファッションよりも長く大切に使うことができる」と語っている。『Good Morning America』が伝えた。
フィンランド在住のヴェロニカ・リンドバーグ・ハイノさん(Veronika Lindberg Heino)さんは9月10日、夫のユッカさん(Jukka)と結婚式を挙げた。
「Kika(キカ)」というニックネームで編み物作家として活動中の彼女が、当日に纏ったウェディングドレスは自らが編み上げたものだった。
ヴェロニカさんはドレス作りに挑戦した経緯をこのように振り返っている。
「物心ついた時に編み物に興味を持った私は、6歳頃から祖母に編み方を教わるようになりました。ウェディングドレスはスクエアネックがいいという明確なビジョンがあったのですが、ネットで探してもなかなかイメージに合うものが見つからなくて。それに注文しても7週間後の挙式には間に合わないかもしれないという不安もあったんです。」
「それなら自分のウェディングドレスを編もうと考えましたが、当時私たちは引っ越しと結婚式の準備を同時進行していたので、最初はストレスが溜まるだろうと思いました。でも私は挑戦が大好きだし、少し欲張りなところがあって…ドレス作りは未知の世界なのできっと刺激的だろうと思い挑戦することにしました。」
「ネットで見たDiorやUlla Johnsonのニットやかぎ編みのドレスにインスピレーションを受けた私は、きっと素晴らしいものを作ることができると確信したんです。それらを参考にして自分なりにスケッチをして、どんなステッチパターンでどんなレースを使うかを考えました。トップスをタイトにしてスカート部分には美しいドレープを作り高級感を出したかったので、生地の特徴を見極めるために多くの時間を費やしました。そして2.5キロのシルクの毛糸を注文しInstagramでこの計画を発表した時、もう後戻りはできないことを覚悟しました。」
その後すぐに作業に取り掛かり、