携帯電話を学校に持ち込むことついて賛否両論の声があるが、南アフリカのある高校では抜き打ち検査で携帯を没収したことから不満を募らせた生徒たちが教室を燃やすという事件が起こった。『The South African』などが伝えている。
南アフリカの高校では、携帯電話の持ち込みについて学校によって対応は異なる。クワズール・ナタール州のダーバン西部にある「ンデンゲト高校(Ndengetho High School)」では原則、携帯電話を校内に持ち込むことを禁止している。しかし持ち物検査での発覚が難しく、送迎などで親との連絡を取ることができるため教師たちも授業に支障が出ない限り見て見ぬふりをしていた。そのどっちつかずの対応が生徒の怒りを買うこととなった。
ンデンゲト高校のメンジ・ブサニ校長(Menzi Busani)は最近、複数の教師から薬物や武器など違法なものを所持している疑いがある生徒がいるという情報があったことから警察に抜き打ち検査の依頼をした。すると9月1日、警察は校長にも事前に告げることなく「あと数分で高校にて抜き打ち検査を行う」と伝えた。警察はそこでタバコなどを見つけて没収したが、問題になったのが携帯電話だ。持ち込み禁止に指定されていたため没収に踏み切ったが、およそ400台もあったのだ。
持ち物検査で発覚した携帯電話は通常、学校の金庫に保管されることになっているが、