南アフリカ・ヨハネスブルグにある高校で、試験を受けたくない生徒らが試験会場だった講堂を放火した。保護者らは一部の身勝手な生徒のせいで他の生徒の将来に影響が及ぼされたこと、さらに学校の修繕費用が政府からもらえないと知って怒りをあらわにしている。『TimesLIVE』などが伝えた。
放火されたのはヨハネスブルグの南にあるグレンビスタ高校で8月16日の朝、講堂の舞台周辺が燃えてしまった。幸運にも火災は舞台だけで鎮火されたが、プロジェクタースクリーンやカーテン、音響システム、電気ケーブルなどが損傷した。その被害総額はおよそ40万ランド(約290万円)とのこと。事件のあった日の午後、12年生(高校3年生に相当)が卒業模擬試験を受ける予定だったが中止され、翌日に炎天下の校庭で受けることとなった。学校の理事会らはすぐに調査に乗り出し、現在生徒6名が関与していることを突き止めた。
12年生の娘を持つ保護者は「うちの子は2つの試験を受けるために4時間も外で座っていなければならない。将来のことを考えていない生徒が、これから羽ばたこうとしている子供の未来を壊すというのは愚かだ」と、我が子が埃の舞う校庭で試験を受けなければならないことに憤りをあらわにした。
ハウテン州教育省のパンヤザ・レフシさん(Panyaza Lesufi)は翌17日に学校を訪れて損傷の様子を確認し、