11日公開の映画『TANG タング』の初日舞台挨拶が同日に都内劇場で実施され、主演の二宮和也をはじめ、共演の満島ひかり、市川実日子、小手伸也、奈緒、かまいたち(山内健司・濱家隆一)、景井ひな、武田鉄矢、そして三木孝浩監督が登壇した。ここで武田鉄矢が二宮の演技について「クリント・イーストウッド監督からOKをもらった俳優はただものじゃねぇな」とコメントしたが、同じく大先輩のいかりや長介さんが二宮に贈った金言が紹介された。
客席から温かい拍手が送られ、和やかな雰囲気の中でスタートした舞台挨拶。同作は、二宮和也にとって国民的グループ「嵐」の活動休止以降、初の主演映画となる。二宮はゲーム三昧で妻に捨てられ、人生に迷うダメ男「健」を演じるが、二宮の今回の相棒は記憶を無くした迷子のへっぽこロボットの「タング」。原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』で、日本国内でもシリーズ累計発行部数38万部を超えるベストセラーとなっている。
二宮和也と彼の妻を演じた満島ひかりは、10代前半から芸能活動をしているが、三木孝浩監督は「二宮さんと満島さんは初共演になるんですけど、人生で辿ってきた道のりや、越えてきた壁が似ていると思うんですよ。なので、お二人が演じた夫婦の空気感が本当に心地良くて、現場では鳥肌たちましたね」と振り返った。そして共演の武田鉄矢も「二人とも小さいころから芸能界にいらっしゃって。二宮さんと同じ事務所の若手をたくさん見てきました。残念ながらこの青年は生徒じゃなかったけど」と自身が主演し、ジャニーズ事務所から何人もが生徒役で出演して人気者となったTBS系ドラマ『3年B組金八先生』シリーズに触れた。そして「やっぱり才能があるなと思いますし、素晴らしい。楽に演技しているんですよね。普通、力むんですよ」「『さすが二宮! クリント・イーストウッド監督からOKをもらった俳優はただものじゃねぇな』と思いながら見ておりました」と二宮が出演したクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』(2006年)を持ち出して賛辞を贈ると、