海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】180キロの巨大エイがボートに飛び込む いつの間にか出産した赤ちゃん4匹の姿も(米)

ボートの上でバタバタと暴れて海に戻ろうとしていたという。しかしボートの後部に引っ掛かり上手く抜け出せず、あまりに重かったことやエイが興奮状態だったこと、毒針もあったこともあり持ち上げて海にかえすことはできなかった。

エイプリルさんは「私たちが乗っていたのは小さなボートで、海水がたくさん入ってきていたのでボートが沈んでしまわないかと不安でした」と話しており、どうにもならなかったので急いでボートを走らせて岸まで戻った。エイプリルさんが近くの海洋研究所に応援を求めに行っている間、通行人らが協力して約180キロのエイを海に戻したという。

強い衝撃とともにボートに飛び込んでしまったエイ(画像は『AL.com 2022年7月18日付「Spotted eagle ray flies into boat at fishing rodeo, sends Alabama woman to ER: ‘We were both in the wrong place’」(Courtesy of April Jones)』のスクリーンショット)

これだけでも衝撃的な出来事だが、エイプリルさんたちにさらに驚くべき事実が待ち受けていた。エイを海にかえすと、ボート後部から4匹の小さなエイが見つかった。なんと巨大なエイはエイプリルさんたちのボートに乗り込んできただけでなく、出産までしていたのだった。

エイプリルさんは「あの大きなエイがいつ赤ちゃんを産んだのか分かりませんでしたが、4匹のエイの赤ちゃんは動いていませんでした」と明かしており、のちに海洋研究所のスタッフが4匹の死を確認したそうだ。海洋研究所の学芸員であるブライアン・ジョーンズさん(Brian Jones)よると、エイは強いストレスや危険を感じるとその場で出産することがあると言い、この現象は子孫を残すための行動で他の野生動物にも見られるという。

エイに強いストレスがかかり、ボートの上で4匹の赤ちゃんを出産(画像は『AL.com 2022年7月18日付「Spotted eagle ray flies into boat at fishing rodeo, sends Alabama woman to ER: ‘We were both in the wrong place’」(Courtesy of April Jones)』のスクリーンショット)

ブライアンさんは「特にエイは網にかかると子どもを産むことで知られています。エイの赤ちゃんは母体の中で十分に成長しすぐに泳げることもありますが、未成熟の状態で誕生して生き残れない場合もあります。今回のマダラトビエイの赤ちゃんが死産であったかどうかは外見からだけで判断することはできませんが、もし生きて生まれていたのであれば一家が気付いていたと思いますね」とコメントした。

マダラトビエイが人前に姿を見せるのは珍しく、同研究所で25年働くブライアンさんも5回しか見たことがないという。なお命を落としたエイの赤ちゃんたちは、子どもたちへの教材となるそうだ。

画像は『AL.com 2022年7月18日付「Spotted eagle ray flies into boat at fishing rodeo, sends Alabama woman to ER: ‘We were both in the wrong place’」(Courtesy of April Jones)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

命を落としたエイの赤ちゃん(画像は『AL.com 2022年7月18日付「Spotted eagle ray flies into boat at fishing rodeo, sends Alabama woman to ER: ‘We were both in the wrong place’」(Courtesy of April Jones)』のスクリーンショット)

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