顔の右半分を大きなあざで覆われ、隠れるように生きてきたイラン出身の女性が今から15年前、ある医師と出会い人生が変わった。このほど女性が『Truly』のインタビューに登場、いじめや辛かった過去のエピソード、そしてこれまでの自身の人生について語った。
イラン出身で米ニューヨークに住むエラヒ・ハガニさん(Ellahe Haghani)は血管の奇形が脳、皮膚、眼に起こると言われる先天性の難病「スタージ・ウェーバー症候群」を患っている。
エラヒさんの場合、誕生時に「ポートワイン母斑」と呼ばれる赤紫色の平坦なあざが顔の右側にあり、加齢とともにあざが厚く大きくなっていった。通常は早めのレーザー治療が有効だが、イランの医師は「危険が伴う」と治療を拒んだそうで、エラヒさんの顔は軟部組織が腫脹、次第にでこぼこしたあざが右側全体を覆うようになった。そして20歳になると右目が網膜剥離を起こし視力を失った。
エラヒさんは「ティーンエイジャーの頃の私は恥ずかしがり屋で、いつも部屋の隅に座っているような子でした。なぜなら顔のことが気になって他の人と関わりたくなかったのです」と胸のうちを明かし、このように続けた。
「人々は私の顔を見て怖がり、誰も私の隣に座ろうとはしませんでした。時には教師でさえも私が教室にいるのを良く思わなかったのです。顔のことで質問攻めにあったり、じっと見られたり、怖がられたりして、『あなたは家の外に出てくるべきではない』と言われたり、『きっと酸攻撃の被害者なのだろう』などと思われていたのです。また就職活動中には、私を一目見た面接官に『君を雇うことはできない』と言われ質問すらされませんでした。」
そんなエラヒさんに2007年9月、人生を変える出会いが訪れた。ある空港でエラヒさんを見かけた親切な医師が「あなたの力になれるかもしれない」と声をかけたことがきっかけで、