南アフリカのクルーガー国立公園で今春、2匹のヘビが頭を上げ体が絡み合う姿が捉えられた。ヘビは口の中が黒いことからその名が付いた「ブラックマンバ」で、同国に生息する毒ヘビとしては最長で最も危険と言われている。『Latest Sightings』が伝えた。
クルーガー国立公園の「ファラボルワ・ゲート(Phalaborwa gate)」近くでゲストハウス「ラ・レシェール(La Lechere)」を経営するジャン・シェーリングさん(Jan Schurings)は今年5月、ゲートそばの道路の真ん中で何かがうごめいているのに気がついた。
ジャンさんは「私たちは動物たちが集まる水場へ向かう途中でね。50メートルくらい先に何かが見えて、それがすぐにブラックマンバであることに気づいた。ただよく見てみると、2匹いたんだ」と語ると、このように続けた。
「ブラックマンバはよく草むらで見かけるけど、いつも一瞬で姿を消してしまうんだ。でもあの時の2匹は私たちのことなんて全く眼中にないように体を絡め合っていた。おかげで私たちは車を近づけて、2分ほど誰にも邪魔されずに観察することができた。ただブラックマンバの気性の荒さは十分承知しているからね。安全な距離は確保したよ。」
2匹は頭を上げ、体長の3分の1ほどをグイっと持ち上げ絡み合いながらゆっくりと道路の端に向かい進んでいったそうで、