イギリスで飼い主を亡くした後におしゃべりをやめてしまったヨウムがいた。ヨウムは愛する飼い主を失い、ひとりぼっちになってしまったことで悲しみに暮れていたという。『The Mirror』『ITV News』などが伝えている。
英ウェールズのアバーデアに暮らす動物行動学者レイチェル・レザーさん(Rachel Leather)は、今年2月から9歳の雄のヨウム“ジェシー(Jesse)”を飼い始めた。ジェシーはレイチェルさんに引き取られる前、ドーセットにある「英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)」のアシュリー・ヒース・アニマルセンターに保護されていた。
ジェシーは元の飼い主が亡くなってしまったことで同アニマルセンターにやってきたが、全く違う環境で暮らすことを余儀なくされたジェシーは悲しみのせいか、くちばしで自分の羽根をむしり取るようになったという。
ヨウムはオウム目インコ科の鳥類で非常に知能が高く、人の言葉を真似るのが得意だとされるが、保護当時のジェシーは時々「さよなら」と小さく囁く以外は一切おしゃべりすることが無かったそうだ。同アニマルセンターのハンナ・ホーキンスさん(Hannah Hawkins)は、ジェシーについてこのように語っている。
「ジェシーは病気か皮膚に異常があって不快な思いをしているのかと思ったんですが、ストレスが原因で羽根をむしり取っていることが分かったんです。」
「ジェシーは飼い主にとても愛されていたようで、このような急激な変化に苦しんでいたとしても不思議ではありません。ジェシーは失ったものが大きかったため、とても寂しそうにして落ち込んでいるように見えました。」
ジェシーは一緒に暮らしていた飼い主を失ったことで悲しみから自分の羽根をむしるようになり、