違法薬物の密輸は世界中で摘発されているが、それでも密輸を行う者は後を絶たない。このほどアメリカで玉ねぎの出荷を装った貨物の中に大量の薬物が紛れ込んでおり、発見した国境警備局の職員も「ここまで精巧なレベルで隠されているのは珍しい」と驚いたという。『ABC7』などが伝えた。
メキシコ国境に隣接する米カリフォルニア州サンディエゴの入港用商品輸送車施設にて先月20日の午後1時、米国税関・国境警備局(U.S. Customs and Border Protection、以下CBP)が出荷のための玉ねぎをトラクターで運んできた運転手とその貨物をチェックしていた。
玉ねぎの検査を行っていると麻薬探知犬が反応を示したため詳細な調べを進めたところ、玉ねぎの中に紛れ込ませた1200個ものメタンフェタミンの小包が発見された。
メタンフェタミンは覚醒剤の一種で、日本国内で流通している覚醒剤の多くを占めている。脳内化学物質であるドーパミンの量を増加させ、依存性が高いことで知られる。
今回発見された覚醒剤はそれぞれ白いカバーで覆った小さな球体に形成されており、玉ねぎに見えるようカモフラージュされていた。しかし麻薬探知犬の鋭い嗅覚の前では意味をなさなかったようで、