中国・江蘇省連雲港市にある麺料理店で、店主が麺に麻薬成分を混ぜて提供していることが発覚した。店主は「ロックダウンで顧客を失い、売り上げを取り戻したかった」と供述している。中国では、パンデミックで業績が低迷した店による同様の事件が頻発しているという。『The Sun』などが伝えた。
事件が発覚したのは先月末のことで、連雲港市の警察に匿名で「店主が料理に違法な物質を混ぜている可能性がある」という情報が寄せられた。常連客だったという情報提供者は、店が薬物を利用して顧客を中毒状態にさせることがあるという警告ビデオを何度も目にしており、「この屋台でも同じことをしているのでは?」と疑問に思い、告発に至ったと報じられている。
情報提供者が店の料理をサンプルとして警察に持ち込んだことで、詳しい検査が行われた。すると料理からアヘン(麻薬の一種)に含まれるパパベリンやナルコチンなどの一般的ではない成分が高濃度に含まれていることが判明した。
この結果を受けて警察官が店内を捜査すると、アヘンの原料であるケシの成分が含まれていると疑われる粉末が見つかり、押収したラー油の入っていた大鍋からはケシ由来の物質が検出された。
担当警察官のチャン・カオシュンさん(Zhang Kaoshan)は「調味料のラー油にケシの殻の粉末が加えられており、ラー油の味がより香ばしくなっていると考えられます。冷麺全体の味は良くなっていますが中毒性があり、長期的に健康に危険を及ぼす可能性があるでしょう」とコメントしている。
捜査の結果を受け、