現実の世界でポケモンを捕まえているような体験ができるアプリゲーム“ポケモンGO”は、世界中で驚異的な熱狂ぶりを見せた。そんなポケモンの魅力に取りつかれたアメリカの警察官が、強盗事件対応のため応援要請を受けていたにもかかわらず「カビゴンをゲットしたかった」という理由で現場に急行しなかったことで解雇された。2人は処分が厳しすぎるとして控訴したが、裁判所はこれを棄却したという。呆れた警察官の対応を『The Guardian』などが伝えている。
問題行為があったのは2017年4月15日のことだったが、この件に関する裁判資料が今月7日に公開されたことで大きな話題を呼んだ。
当時、ショッピングモール内に併設された百貨店「メイシーズ(Macy’s)」で強盗事件が発生し、ロサンゼルス市警察の警察官としてパトカーに乗っていたルイス・ロサーノ(Louis Lozano)とエリック・ミッチェル(Eric Mitchell)に応援要請が届いた。
2人はそのショッピングモールが見えるほど近くにおり、現場からも2人が乗っていたパトカーの姿が確認できた。要請した巡査部長は応答がない2人のパトカーに直接無線で応答するように呼びかけたが、それにも反応はなかった。結局ルイスとエリックが応答することはなく、その日の夜に巡査部長から理由を尋ねられると「周囲が騒がしかったので聞こえなかった」と返答した。
ところがパトカーの車載カメラを確認すると、