ついに日本でも配信が開始された「ポケモンGO」。一足お先に大流行となっている海外では既報の通り、様々なトラブルが発生している。なかでも、知らない人が歩きスマホでぶつかってきたり、自分の家に入り込んでくるのはすごく気分が悪い…そんな声が続出している。ポケモンを追うことに熱中するあまり、危険な区域に侵入、悲惨な事故、事件に見舞われるプレイヤーの話題が相次いでいるが、問題はそればかりではないようだ。
「歩きスマホが危険というだけではない。ポケモンを追う人々は周囲に非常に不愉快な思いをさせることがある。」
すでに「ポケモンGO」が配信となった国々では今、こんな声が続出している。豪メルボルンの北に位置するビクトリア州ベンディゴの「The Bendigo Cemetery」という墓地の例をお伝えしたい。ここでは「ポケモンGO」のプレイヤーが連日のように出現しており、本来の目的でそこを訪れた人々を激怒させていることに管理者の「Remembrance Parks Central Victoria」は頭を抱えている。
家族の亡骸を埋葬すべく遺族らがしめやかに儀式を執り行っている横で、あるいは墓参りに訪れた人々の後ろで、仲間とやってきたポケモン探しの若者たちが大騒ぎ。他人の墓にずかずかと踏み込んでは墓石や記念碑の上に登り、またぎ、飛び越え、倒れているものは踏みつけながら騒がしく墓地を歩き回る彼らの様子に、「耐えがたい」との苦情が相次いでいるという。
おそらく同じことが世界各地の墓地で繰り広げられているのであろう。軽率な行動で周囲の人間を激怒させるというのは、相手の虫の居所次第では大きなトラブルに発展する危険性をおおいに秘めている。「TPOをわきまえて」 これを全員が守れるとは到底思えない今の世の中。歩きスマホが再び急増することへの強い懸念の声も聞かれるなか、日本の「ポケモンGO」プレイヤーたちの今後の動向に注目が集まっている。
出典:http://www.3aw.com.au
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)