「お笑いの人たちって、いつから“プロになれる”と思うんですか?」というものだ。
大吉にとってこの質問は「刺さったー…」とかなり心にグサリときた様子。メインパーソナリティの赤江珠緒アナウンサーも「…本当ですね」と一瞬言葉に詰まるほどハッとさせられるものだったようだ。
幼い時から選手としての頭角を現し、ピッチングやバッティングなどの技術、試合の成績など常に具体的な“結果”を出すことで有望選手として注目を集めるプロ野球選手の卵たちは、各球団のスカウトマンから声をかけられることで本格的にプロを意識することになる。実際に斉藤氏や川崎選手も高校時代は甲子園出場こそしていないが、その実力が噂になってスカウトマンに目をつけられていたという。それでもドラフト会議当日に名前を呼ばれず茫然とする学生も多いと言い、狭き門だということは周知の事実である。
芸人に関していうと、事務所に所属することがプロへの一区切りだとするならば、具体的な結果をもってプロの門をたたく若者は少ないだろう。もちろんそこから知名度を上げるためには相当の努力とセンスが必要になるが、常に新しい芸人が登場する一方で消えていく者もいる。斉藤氏からしてみれば、結果をもたないままプロを目指す芸人の卵たちがどのタイミングでプロになる確信を得られるのか、不思議に見えても仕方ないのかもしれない。
「どのタイミングで自分は“プロになれる”って思うんですか?」という斉藤氏からの問いかけに、「ビール3杯飲んだけど答えは見つからなかったね」と語った大吉。「ずうずうしいよね。とんでもないよね、考えたら」と、余りにも異なる境遇の芸人と野球選手を同じ“プロ”という言葉で語ることに少々引け目を感じているようだった。とはいえ芸人も間口こそ広いが、そこで活躍し続けるのはごくごく一部。そもそも全く違う業種を比較すること自体ナンセンスかもしれないが、どの仕事を選ぶにも“その道のプロ”になるには相当の実力を必要とするのは間違いないだろう。
画像2枚目は『スポーツライブ+(福岡ソフトバンクホークス) 2021年11月30日付Twitter「本日11月30日は #斉藤和巳 さんの誕生日!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)