先天性疾患である二分脊椎症を持って生まれてきたイギリスの女性。時には24時間管に繋がれた状態で過ごすこともあり、その費用や心的負担は想像を超える。20歳になった女性は、母親が妊娠中に二分脊椎症を防ぐ葉酸摂取を医師から勧められなかったとして、当時の担当医に損害賠償を求める裁判を起こしていた。そしてこのたび、女性が勝訴したという驚きの結果を『The Sun』などが伝えている。
英リンカンシャー州スケッグネス出身のイーヴィー・トゥームズさん(Evie Toombes、20)は、二分脊椎症を持って生まれてきた。これは脊椎の奇形により、その中にある脊髄に機能障害が発生する疾患である。
脊髄は多くの神経が通る重要な器官であり、症状は下肢や知覚の麻痺、排泄障害など多岐にわたる。人によって車いすが必須な場合や排泄障害のみ残るなど様々だが、生涯にわたって症状が続くことに変わりはない。
二分脊椎症を患いながらもイーヴィーさんは馬術競技の一種である障害飛越で、障がい者や健常者と切磋琢磨しながらそのキャリアを築いてきた。
写真を見ると元気そうにも見えるイーヴィーさんだが、二分脊椎症により脚、膀胱、腸の神経に影響が出ているという。そのため脚のリハビリを毎日3時間行い、夜眠る時は筋肉の衰えを抑制するために専用の器具を装着する。
また3歳の時から自分でカテーテルを使って排尿を行っており、8歳の時からは約3~5時間かかる腸内洗浄を自ら行っている。食事制限があるため腸管栄養により食事を補っており、時には丸一日管に繋がれていることもあるという。
幼い頃よりそのような日常が当たり前だったイーヴィーさんだったが、