南アフリカ・ケープタウン近郊の養豚場から保護されて画家として有名になった“ピッグカソ(Pigcasso)”。そのピッグカソによる抽象画が、このほど動物が描く作品の落札価格を更新した。『IOL』などが伝えている。
2016年に生後4週間で養豚場から保護され、芸術に目覚めた豚の“ピッグカソ”。農場「ファーム・サンクチュアリーSA」のオーナーであるジョアン・レフソンさん(Joanne Lefson)が色を決めてキャンバスに誘導すると、ピッグカソが絵筆を口にくわえて一心不乱にキャンバスに塗っていく様子は芸術家そのものである。ピッグカソのアートワークは現在400点以上もあり、ほとんどが売却済みだ。また2019年にはスウォッチの腕時計のデザインを手がけるなど、活躍ぶりは衰えていない。そんなピッグカソの作品が、このたび高額で落札された。
「Wild and Free」というタイトルのその作品は、1.6メートル×2.6メートルのキャンバスに青をベースにのびのびと描かれている。同作品がソーシャルメディアに投稿されると12月13日、ドイツのアートコレクターであるピーター・エッサーさん(Peter Esser)が40万ランド(約290万円)で落札した。ピーターさんは2018年にピッグカソの作品と出会ってからファンになり、