脚を骨折し酷い栄養状態でアニマルシェルターに運ばれてきた犬に、「第2の幸せな人生を」と手を差し伸べた女性がいる。女性とともに暮らし多くの愛情を受けた犬はある日、女性がステージ3の乳がんを患っていることを知らせたというのだ。命の恩人である飼い主に、最高の恩返しをしたそのストーリーを『Metro』などが伝えた。
英グロスターシャー州サイレンセスター在住のカレン・イーシアさん(Karen Ethier、55)が、愛犬“ルーイ(Louie、10)”と出会ったのは2014年のことだった。当時、犬や猫の保護団体「Bath Cats and Dogs Home」で動物福祉マネージャーとして働いていたカレンさんのもとにルーイが運ばれてきた。
マスティフとスタッフォードシャー・ブル・テリアのミックス犬であるルーイは、路上にいたところを保護された。その体は痩せ細ってアザだらけだったうえに、片方の前脚は動かずぶら下がっているような状態だった。
すぐに獣医のもとへ連れて行き診察を受けると、ルーイの脚は複数か所を骨折していることが判明した。「1本の脚で何か所も骨折しているのは見たことがない」と医師も驚きを隠せないほどだったという。
過去に酷い扱いを受けていたことは明白だったルーイだが、その脚を治療するのは困難だと判断され、片脚を切断することになった。
「こんな状態のルーイを見て本当に心が痛みました。ルーイは可愛らしい子で、一目見て心を奪われました」と当時を振り返るカレンさんは、ルーイに新しい幸せな生活を与えるために家族として迎え入れることを決めたのだった。
カレンさんの家にはスタッフォードシャー・ブル・テリアの“クロイ(Cloey、15)”と“ロッコ(Rocco、6)”、ブルドッグの“ピー・ウィー(Pee Wee、8)”、ロットワイラーの“ライナ(Ryna、5)”という4匹の犬を飼っており、ルーイはカレンさんと4匹の仲間たちに囲まれ、これまでとは考えられないほど賑やかで楽しい日々を過ごしていた。
そして6年が経過した2020年10月、