南アフリカのケープタウンでは交通事故による渋滞が頻繁に発生するが、今回は違った。その原因はダチョウ。野生動物の宝庫と言われる南アフリカとはいえ街中の道路にダチョウが現われるのは非常に珍しく、朝から遅刻をした人もいたようだ。『News24』『The South African』などが伝えている。

ケープタウンのオッタリー（Ottery）という交通量の多い場所で9月29日午前11時過ぎ、突如ダチョウが現れた。この個体は黒い羽をもつオスだったが、ダチョウの背丈はおよそ2メートルで体重は100キロを超え、走ると時速60キロを超えることもある。しかしダチョウの脳は40グラムほどしかなく、パワーはあるが行動が予測できないだけに何をされるかわからない恐怖を感じることだろう。

目撃者のタクシー運転手、アシュラフ・プラーチースさん（Ashraf Plaatjies）は当初、騒ぎの原因が分からなかったものの「窓の外を見たら、首の長い動物がどっちに行こうか決めかねている様子で周りを見渡していたんだ」と予想もしていなかった渋滞の原因に驚いたという。近づいてきたダチョウとしばらく睨み合ったが、プラーチースさんがクラクションを鳴らすとダチョウは舌を突き出して走り出したそうだ。そしてプラーチースさんがダチョウに向かって道から出るように叫ぶと、声を出して走っていったとのことだ。

同じダチョウに遭遇したシェリー・アン・アポリスさん（Shelly Anne Appolis）も運転中、