高額なギャラのCMが次々に舞い込んでくる。プロダクションも本人も“良きパパ”のイメージを守るために私生活にも細心の注意を払い、イメージに合わない仕事は全て断るという徹底ぶりらしい。「だって1日で1年分、2年分もらうんだもん」「そのためにどんな商品がきても笑う」となかなか手厳しい。
保阪が俳優として人気を博していた90年代はSMAP、TOKIO、V6、KinKi Kidsという誰もが知るジャニーズの人気グループが活躍しており、同年代の男性芸能人がCMを獲得するのは非常に難しかったそうだ。そこで保阪は「芸能の場合は自分が商品だから、自分で開発しなければならない」と考え、皆が“イメージが悪くなるから”と嫌がるような役を引き受けていったという。ドラマなら女癖が悪い高慢な医者やエリート官僚役、映画ならさらに人を殺める役など、企業が自社のCMに出演させようとは思わない役柄ばかりを演じたのだ。
また当時は女性スキャンダルで週刊誌の紙面をよく賑わせていたが、「そういう記事を見たい人もいるだろうから」と放っておいたという。その中には相手が妹だったり、一度も会ったことがない女性も含まれていたそうだ。だがこうしてクールでスキャンダラスなちょっと異質な存在となった保阪を、CMに起用する企業が出始める。特に女優の高岡早紀(48)と結婚していた頃は、良き夫や父親をアピールする様々な業種のCMに出演していたものだ。
優れた自己プロデュース力、最も活躍できる“穴”を見い出して突き進んだ保阪尚希。しかし肝心の海外ビジネスやテレビ通販に関する話をあまり聞くことができなかったのが残念でもあった。
画像は『TBSラジオ「ナイツのちゃきちゃき大放送」 2021年9月18日付Instagram「予定していた内容の3%くらいしかお話しできませんでした(笑)」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)