生まれつき片方の目が見えなかった2匹のきょうだい犬は今から約2年前、「完璧でない」ことから買い手がつかず安楽死寸前だった。しかし2匹の運命を知った女性が自宅に迎え入れたことで元気に成長し、家族にとってかけがえのない存在になったという。『Metro』が伝えている。
ウェスティという愛称で呼ばれる小型犬ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアの“ロキシー(Roxy)”と“トゥールーズ(Toulouse)”のきょうだいは、生まれた時から片方の目が機能していない。母犬が妊娠中に細菌感染症に罹ったためで、安楽死寸前だったところをベルギー出身のファニー・サーニアさん(Fanny Sannier、19)が自宅に迎え入れた。クリスマスには少し早い2019年12月のことだった。
ファニーさんは「2匹の感染症について詳しいことは知らないの。でも2匹が安楽死されるかもしれないと聞いて家族全員が打ちのめされたわ。『片目が見えなくても可愛い犬であることには変わらないのに、どうして安楽死させなければいけないの?』って。それで我が家で引き取ることに決めたのよ」と当時を振り返り、こう続けた。
「目が機能していないことは、手術をするために高いお金を払わなければいけないわ。それで多くの人は『そんな犬にお金を使うのは無駄だ』と考えたのでしょうね。実際のところ、ロキシーとトゥールーズは生後2か月の時、約64700円(427ポンド)をかけて片方の眼球を摘出し、皮膚を縫合する手術を受けたのよ。」
「それでも今の2匹は元気いっぱいよ。雨の中を走り回ったり、ぬいぐるみをぐちゃぐちゃにしたり、もう1匹の飼い犬であるボーダー・コリーや、飼い猫と一緒によく遊んでいるわ。自宅の庭の池で遊んだり、池のそばで涼を取るのが大好きなのよ。」
「私は姉妹とよくこんな話をするの。『もしあの子たち2匹をレスキューしていなかったら、どうなっていたかしら』とね。だって愛らしい2匹がそばにいなかったら、きっと私たちの心にはぽっかり穴が開いてしまうでしょうから。」
ファニーさんら家族にとってなくてはならない存在となったロキシーとトゥールーズだが、