工事現場で発見された泥まみれのハリネズミ。丸くなったその姿は泥だらけのタワシにしか見えなかったが、保護スタッフの手でキレイに洗われると見事に元の姿を取り戻した。発見から救助に至るまでの詳細を、『Metro』などが伝えている。
英ハートフォードシャー州セント・オールバンズで今月23日、週末の休み明けに工事現場に出勤した作業員が、穴に溜まっていた泥水の中でもがくハリネズミの姿を発見した。
作業員は驚きながらもすぐにハリネズミをすくい上げ、同州ロンドン・コルニー地区でハリネズミの保護活動を行う団体「London Colney Hedgehog Rescue」に連絡し、スタッフのエスター・チャントさん(Esther Chant)が現場へ駆けつけた。
このハリネズミに“クレイラ(Clayla)”と名付けたエスターさんは「クレイラは泥でできたボールのように丸まっており、凍えていました。落ちた穴から外に出ようと奮闘していたために、爪もすり減っていましたね。週末の工事現場は無人であり、クレイラの状態から見てもずっと泥水の中にいたのでしょう」と話す。
クレイラは寒さから頑なに体を丸めていたので、リラックスさせて体を広げることができなかったという。エスターさんは「通常は救助したハリネズミが施設に到着したら、先に体を温めます。しかし今回は温めてしまうと、泥が固まり硬くなってしまっていたと思います」と明かしている。
丸まったまま洗浄するとクレイラが泥水を吸ってしまう可能性があるので細心の注意が必要だったが、先に泥を洗い流すことに決めた。
その時の様子が写真に残っており、ピンク色の手袋をはめたスタッフの手の上でクレイラが丸まっている姿がある。体のほとんどが泥に覆われており、