我が子がタールピットに落ちて動けなくなってしまったのを目の当たりにした母犬は、近くにいた人間に助けを求めた。タールピットとは天然のアスファルトの池で、一度落ちてしまうと命を落とすことも少なくないという。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。
ロシア連邦サハ共和国の首都ヤクーツクから約88キロ(55マイル)に位置するナムツィ(Namtsy)という村の動物保護団体にある日、「子犬がタールピットに落ちたようだ。とりあえず引き上げたが助けてやって欲しい」との連絡が入った。
子犬を見つけたのは道路工事をして生計を立てているエゴールさん(Yegor)という男性で「母犬が鳴いて子犬の居所を教えてくれた。タールピットに落ちて2日ほど経っていたと思う」と話していたという。
エゴールさんの連絡を受けて駆けつけたのはヴァシリーさん(Vasily)とボリス・クリムコフさん(Boris Krymkov)兄弟で、現場近くに行くとエゴールさんが話していた母犬がやって来てクンクンと鳴き始めたそうだ。
この時の様子はカメラで捉えられており、動画では母犬がクリムコフさん兄弟を見ながら、まるで「こっちだよ」と何かを訴えているように歩を進めていく。そうして2人が後をついていくと、木片の上に横たわる子犬のもとに辿り着いた。
子犬は黒くて粘りのある油性の液体にまみれており、