ソーシャルメディアの普及により幼なじみや旧友と再会したり、疎遠になっていた相手と再び仲良くなったという経験を持つ人も少なくないだろう。このほどFacebookのある投稿がきっかけとなり、15年ぶりに家族と再会した男性のニュースがタイから届いた。『The Pattaya News』などが伝えている。
去る7月23日、タイ・チョンブリー県サッタヒープ(Sattahip)で誤って井戸に転落した男性が無事に救出された。そして驚くことに、彼は2006年にスリン県の自宅から突然姿を消したまま行方不明になっていたことが判明したのだ。
その男性、ラメード・ムーアンマイさん(Lamead Mueanmai、55)は深さ17メートルの井戸を覗きこんだ際に誤って転落してしまい、叫びながら助けを求めたが誰にも気づかれず5時間ほど待って近くの住民に発見された。その後、現場に駆けつけたクレドケウ(Kled Kaew)自治体の救助隊がロープを使って15分かかって救出した。
この救出劇と井戸に転落したラメードさんの写真はクレドケウ自治体のFacebookに投稿され話題となり、それを見た彼の親族が「写真の男性は長らく行方不明になっている叔父に違いない」と同自治体に連絡したという。
親族によると、これまで誰もラメードさんを見かけたり彼の噂を聞くこともなかったが、亡くなったという連絡も入らなかったため「どこかで生きている」と信じていたそうだ。
連絡を受けたクレドケウのヨサワット・プワラレックン村長(Yossawat Puwaratlertkun)はラメードさんの家を訪ね、家族が再会を望んでいることを彼に伝えスリン県の親族とテレビ電話を繋げた。彼らは15年ぶりの画面越しの再会に涙を流していたという。
ヨサワット村長はラメードさんが故郷に戻れるように手続きを進めることを約束したが、