10年来の同僚として働いていた2人の女性が、お互いの夫に自分の腎臓を提供して彼らの命を救った。『Washington Post』『Good Morning America』などが伝えている。
米ジョージア州アトランタの小児医療センター「チルドレンズ・ヘルスケア」に勤務するティア・ウィンブッシュさん(45)とスーザン・エリスさん(42)は、それぞれの夫が腎不全を患っていた。
2019年8月、ティアさんの夫で高校教師のロドニーさん(45)は高血圧により救急車で病院に搬送され、腎不全と診断された。すぐに人工透析が始まり、2020年春には腎臓移植の待機リストに登録された。
スーザンさんの夫ランスさん(41)は2017年に母親から腎臓移植を受けたものの、2019年8月に拒絶反応を起こして急性腎不全に陥り、腎臓移植待機リストに登録。一日5~6時間の人工透析を受けるようになった。
2人とも腎臓移植を必要とするほど深刻な病状だったが、夫婦間での移植は叶わず、新たなドナーが現れることを心待ちにしていた。
ドナーが見つからないまま過ぎた2020年8月のこと、お互いの夫が腎臓移植を必要としていることを知るティアさんとスーザンさんが職場のトイレで立ち話をしていたところ、思いがけない事実が判明した。
なんとティアさんの血液型はスーザンさんの夫ランスさんと、スーザンさんの血液型はティアさんの夫ロドニーさんと一致していたのだ。この偶然の出来事に彼女たちはしばらく立ち止まり、顔を見合わせたまま動けなかったという。
ティアさんは当時のことを「あの瞬間、自分たちが夫の命を救えるかもしれないと思いました。もしかして私たちがお互いの夫とマッチするんじゃないかと、そんな気がしました」と振り返る。
そしてティアさんとスーザンさんは腎臓移植に必要な検査を受け、