ヘイリーさんは両手で塀の上の母グマを突き飛ばし、クマが塀の向こう側に落ちるのを確認すると、吠え続ける子犬1匹を抱きかかえて走り去った。
ヘイリーさんの母やいとこがこの動画をSNSに投稿したところ大きな反響を呼び、「なんて勇敢」「ヒーローだね」「一歩間違えば、大変なことになっていたかも」「大きな怪我をしないでよかったね」「母グマは子供を守ろうとしただけなんだろうね」「火事場の馬鹿力だね」といったコメントが寄せられた。
ヘイリーさんは「犬が鳴いているので、最初はリスかと思ったけど、よく見たらクマだったの。この辺りではよくクマが出没するから、そんなに珍しいことではないけどね」と当時を振り返り、このように続けた。
「クマがまだ赤ちゃん犬のヴァレンティーナ(Valentina)を掴もうとしていたのが見えたから、走ったわ。そして最初に頭に浮かんだのは、クマを突き飛ばすことだったの。ただそんなに強い力で押したわけではないのよ。クマがバランスを崩す程度だったわ。」
ヘイリーさんによると、クマや飼い犬にも怪我はなかったとのことで、ヘイリーさん自身も突き指と膝の擦り傷だけで済んだという。
一家は今年2月に引っ越してきたばかりで、ヘイリーさんの母は「1週間に2~3回はクマを見かけるの。ただ今回は大ごとにならなくて本当に良かったわ」とホッとした様子で語っている。一方のヘイリーさんは「クマを突き飛ばすのは止めたほうがいいわね。私のようにラッキーな結果に終わるとは限らないから」と笑った。
なおヘイリーさんの裏庭に現れたのはアメリカクロクマ(アメリカグマ)で、青みがかったグレーや茶色をしており、真冬に2~3頭の子どもを産むという。普段人間を襲うことはないが、子供を連れていたり、エサを探している最中には注意が必要だそうだ。
ちなみに昨夏にはメキシコで、ハイキング中にクマに出くわした女性たちの様子が動画に収められて拡散した。クマは至近距離で臭いを嗅ぐなどしていたが、女性たちは始終冷静に対応して無事だった。
画像は『KTLA 2021年6月1日付「Video shows 17-year-old San Gabriel Valley girl shoving away bear to save her dogs」(Instagram / Bakedlikepie)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)