フリーアナウンサーの笠井信輔(58)が、競泳の池江璃花子選手(20)に五輪辞退を求めることは「間違っている」とブログで訴えている。コロナ禍で東京オリンピック・パラリンピックの開催中止を求める声があるのは分かっているが、その声にどう対応するのかはアスリートではないと強く主張した。
池江璃花子選手は7日、自身のツイッターに「いつも応援ありがとうございます」と記して、インスタグラムのダイレクトメッセージやツイッターのリプライ欄に、東京五輪を「辞退してほしい」「(開催について)反対に声をあげてほしい」などの声が届いていることを明かした。そして「もちろん、私たちアスリートはオリンピックに出るため、ずっと頑張ってきました。ですが、今このコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事だと思っています」、「私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています」と今の気持ちを吐露した。
また2019年2月に白血病と診断されたことを公表し、約10か月が経った同年12月に退院した池江選手は「1年延期されたオリンピックは私のような選手であれば、ラッキーでもあり、逆に絶望してしまう選手もいます」、「持病を持ってる私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています」と丁寧に説明している。寄せられたコメントの中には、非常に心を痛めた内容もあったそうだ。そのうえで「私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません」、「私に限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても温かく見守っていてほしいなと思います」と呼びかけ、アスリートの立場への理解を求めた。
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