次のように続けた。
「実は息子は言葉に遅れがあり、しっかりとした会話をすることはできません。その息子が緊急通報し、オペレーターと17分も話をしたというのです。オペレーターが聞き取れたのは、『ママ、倒れた(Mumma fell down)』『ママ、助けて(Mumma help)』などたどたどしい言葉だったようですが、息子は駆けつけた警察官が家のドアをノックするとまず、窓から誰が来たかを確かめたようです。それが警察官だと確認すると、ドアの郵便受けを通して家の鍵を渡したのです。」
「警察官がやってきてからしばらくすると救急隊が駆けつけ、私は怪我をした頭の手当てを受けました。水槽にぶつけて頭を切っていたのです。」
「私は息子の冷静な行動に『まさか! 信じられない』と驚きました。これは後で知ったのですが、エッサが緊急通報できたのはパトカーのおもちゃに『999』と書かれていたからだそうです。エッサは警察官たちに、大好きなパトカーや消防車、ヘリコプターなどのおもちゃを得意げに見せていたそうですよ。」
なおシャーロットさんは非てんかん発作に悩まされるようになって7年になるそうで、「もしエッサが通報していなければと思うとゾッとします。的確な判断で私を助けてくれたエッサを誇りに思っています」と笑顔で話している。
またノッティンガムシャー警察のスポークスマンは、エッサ君について次のように述べた。
「エッサ君の勇敢さと機転がなければ、我々が行動を起こすことはできませんでした。エッサ君にはとても感謝していますよ。」
ちなみに昨年7月にも、イギリス在住の5歳の男の子が目の前で倒れてしまった母親を救おうと、遊んでいたおもちゃの救急車に書かれた緊急連絡先に電話をかけていた。この男の子の咄嗟の判断により、母親は命を救われたという。
画像は『The Sun 2021年5月5日付「999 TOY HERO Boy, 4, with speech difficulties read the number on his toy car to call 999 after his mum had a seizure」(Credit: News Group Newspapers Ltd)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)