このほどアメリカのビーチで溺れそうになった少女が、海水浴客の一致団結によって無事岸に引き上げられ救助された。当時の様子を撮影した動画には、少女を救った“人間の鎖”が捉えられていた。『New York Post』『WGNTV.com』などが伝えている。
米フロリダ州ベイ郡のパナマ・シティ・ビーチで現地時間14日の午後0時45分頃、10歳ほどと見られる少女が沖合に流されて助けを求めていた。
子供達と一緒にこのビーチを訪れていたロレダナ・ルペイさん(Loredana Lupei)は、ふと波打ち際で遊んでいる少女に目が入った。すると直後に打ち寄せてきた波にさらわれ、少女は沖合へと流されてしまった。
少女の叫び声を聞いた彼女の母親らしき女性がすぐに救助に向かったが波が荒く、女性はなかなか少女を岸に連れ戻すことができなかった。ロレダナさんもすかさず海に入って救助を試みようとしたが、あまりの荒ぶる波に「助からないかも」という考えが頭をよぎったそうだ。
ロレダナさんは一旦岸に上がり、浮き輪を持っていた数人の男性に助けを求めた。そして海水浴客の1人であるライアン・ステルマーチャーズさん(Ryan Stelmachers)が浮き輪を持って助けに向かったが、波に押し戻されてしまい、少女のところまで辿り着くことができなかった。
するとこの騒ぎに気づいた海水浴客が、ライアンさんの後ろに続くように手と手を繋ぎ合い、