国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のナレーションを1990年の放送開始から長年担当してきたキートン山田(75)が、28日の放送回をもって同番組を卒業した。同じく番組スタートから主人公のさくらももこ(まる子)を演じている声優のTARAKOは、ツイッターでキートンの卒業についてたびたび触れているが、その思いもひとしおのようだ。
キートン山田出演の最終回となる28日、「とうとうな日がやってきてしまいました」とツイッターで切り出したTARAKOは、「いつもお洒落でダンディで 優しくて素敵な大好きな先輩 キートン山田さん」とキートンを囲んでスタジオで撮った集合写真を投稿した。俳優・三浦翔平と撮ったものもあるが、その写真はキートンから「(自分に)送ってね」とリクエストされたそうだ。三浦は声優初挑戦で2019年12月8日放送の『ちびまる子ちゃん』に出演しているので、そのアフレコの際に撮影したものだろう。
長年番組を作り上げてきたキートンとTARAKOの絆は強いようで、キートンの卒業が発表された2020年12月5日に「実は私はかなり前から知っていましたごめんなさい」とツイートしたTARAKO。「誰にも言わないでということだったので本当に誰にも言いませんでした 一人で泣きました」とキートンはTARAKOだけには早い時期に打ち明けていたという。そこでTARAKOは2人で話をして引き留めたらしく「変わらないお心は強く 諦めました」と記している。そしてキートンの最後の収録の日には「この日が来てほしくなかったからなあああ」と心境をツイート。多くの人々がキートンの卒業を惜しんでいたそうだ。
28日の放送ではキートン山田の最後の出演となり、『ちびまる子ちゃん』ではいくつかの粋な演出が見られ話題になった。同番組でのキートンのナレーションと言えば、小気味良いツッコミや味のある一言などが印象深いが、エンディングではそれらをまとめた“キートン山田ナレーション集”が流された。「面白いもんか」「実際に酷い目に遭わされてもギャフンなどと言う人はいない」「じいさん、大人なんだから自分の貯金で買ったらどうだ」「気の毒なのはあんたたちである」「ハローぐらい九官鳥でも知っている」などの名フレーズが続き、お馴染みの「後半へ続く」で締められた。最後には「キートン山田さん、ありがとうございました。」のテロップが映し出された。
この放送をまる子の親友たまちゃん役の声優・渡辺菜生子とリアルタイムで観ようと決めていたTARAKOは、