豪ニューサウスウェールズ州で大洪水が発生したが、影響を受けたのは人間だけではなく生き物たちも命の危機に瀕した。家畜として飼育されていた牛が波打ち際で座り込む姿や、クモが高台に避難する画像がSNSに投稿され、被害の大きさを物語っている。『7NEWS.com.au』などが伝えた。
豪ニューサウスウェールズ州シドニーは記録的豪雨に見舞われ、州知事が100年に一度と表現するほどの大洪水が発生した。避難勧告が発令され、学校も休校になるなど日常生活にも大きな影響が出ており、50年間で最悪の被害が出ていると地元メディアが報じている。
洪水発生前後を比較した写真を見ると、家の前にあった庭は水の底に沈んで跡形も無く見えなくなってしまっている。こうした被害が各地で発生しており、レスキュー隊には多数の通報が寄せられ、ひっきりなしに救助に向かっていた。
救助されたのは人だけではない。通報を受けたライフセーバーが同州北東部に位置するオールド・バー・ビーチに向かうと、そこには波打ち際に座り込む牛がいた。この牛は大規模な洪水によって押し流されてしまい、ここまでたどり着いたようだ。通常は内陸の牧草地で見かける牛が海辺にいる姿は多くの人を驚かせた。
この牛はライフセーバーにより救出され、高台に位置する牧草地に避難した。現在は飼い主を探しているという。
この他にも、街中で濁流の水面に頭を出して懸命に息継ぎをする牛や、