このほど“ウィズダム(Wisdom)”という名前で愛される世界最高齢のアホウドリが卵を産み、ひなが孵ったというニュースが届いた。その姿が確認されてから70年以上が経過しており、推定75歳と言われているウィズダムには研究者や愛鳥家たちから関心が集まっている。『The Guardian』『New York Post』などが伝えた。
確認されている限りで“世界最高齢の野鳥”として知られているコアホウドリ(Laysan albatross)のウィズダムは先月1日、ハワイ諸島ミッドウェー島で観察していた生物学者によってひなが卵から孵ったことが確認された。
ミッドウェー島では毎年10月になると、100万羽以上のアホウドリが同じ巣に戻ってきて繁殖活動を行う。アメリカ合衆国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)の生物学者ベス・フリントさん(Beth Flint)は「アホウドリは一夫一妻制です。片方が長生きして相手が死んでしまった場合には、今回のように必要に迫られて新しい相手を見つけるのです」と明かした。
今回のウィズダムの相手は“アケアカマイ(Akeakamai)”というアホウドリで、2012年からこの2羽が協力して何羽かのひなを産んできたことが観測されている。同局は「私達はウィズダムにはアケアカマイの他にも相手がいると考えています」と話している。
コアホウドリの平均寿命は62年と言われていることから、ウィズダムは超長寿にあたる。ウィズダムの長生きについては研究者や鳥好きの間で話題となっており、