体温の維持や捕食者に抵抗するため群れを成すムクドリだが、フンや鳴き声から“害鳥”とも呼ばれている。そんなムクドリの群れが、アイルランドの湖上で“巨大な鳥”の形を作った写真が捉えられて話題になった。大自然が織り成した美しい姿に、ネット上からは驚きと称賛の声があがっている。
アイルランドのウェストミースにあるエネル湖で、ジェームズ・クロンビーさん(James Crombie)とコリン・ホッグさん(Colin Hogg)の2人の写真家が自然が作り出した驚きの光景を撮影した。
写真には湖上で群れを成して飛び回るムクドリが、翼を広げた大きな鳥の姿を作った瞬間が収められていた。頭の部分も形成されており、よく見ると口ばしのような形も確認できる。また別の写真では、脚や長い尾を持つ鳥を模した群れの姿も捉えられている。
現地メディア『The Irish Times』は、目を見張るその姿を「別次元の巨大な鳥」と表現し、大きく取り上げた。
今回の奇跡的な写真の撮影について、ジェームズさんは次のように明かしている。
「私はスポーツ写真家として活動していますが、他の分野にも挑戦したいと考えていました。そんな時、エネル湖の近くに住む友人のコリンから『ムクドリ達の写真でいい物が撮れるよ』と話を持ちかけられたんです。」
「ムクドリは湖の近くを寝床にしていて、4~5日ごとに一斉に飛び立って大移動を行います。それを見て撮りたい写真のイメージはできていましたが、上手い具合に撮影することはできませんでした。」
ジェームズさんはコリンさんと共に昨年11月から50回以上エネル湖を訪れ、