タイで貧しい生活を送っていた男性が、漁に出た際に浜辺できれいな貝殻を見つけて家に持ち帰った。洗うためにその貝を開けてみると、中からオレンジ色の真珠が出てきたという。この真珠はかなり貴重なもので、現在3,500万円ほどで買い取りたいという希望者が現れている。しかも発見者の男性は「数日前に夢でお告げがあった」と語ったそうだ。『Metro』などが伝えた。
タイ南部ナコンシータマラート県に住むハッチャイ・ナヤムディカさん(Hatchai Niyomdecha、37)と弟のウォラチャットさん(Worachat、35)は先月27日、いつものように海で牡蠣を引き上げていると、浜辺に打ち上げられたブイを見つけた。そこには3つの牡蠣が付いており、2人は家の飾りとして使おうと持ち帰ることにした。
家に帰ると父親のバンマッドさん(Bangmad、60)に3つの牡蠣を手渡し、きれいに洗うように頼んだという。そしてバンマッドさんが中を洗うために貝を開けると、重さ7.68グラム、幅は10セントコインよりやや大きいオレンジ色の真珠が出てきたのだ。
しかしこれが何なのか見当もつかなかったハッチャイさんらは、噂を聞いてやってきた近所の人に見せて尋ねてみた。するとそのオレンジ色の真珠は「メロパール(Melo Pearl)」という大変貴重なものと知った。
メロパールはハルカゼヤシガイ、英語では「メロメロ(Melo Melo)」と呼ばれる大型の巻貝から産出される真珠だ。タイやミャンマー、ベトナム、カンボジアなどに生息するハルカゼヤシガイはオレンジ色に近い外殻を持つ。
他の貝に比べて真珠の産出量がとても少なく、養殖によって真珠を作り出すことも難しいという。天然ものでしか存在しないため、コレクターにとっては垂涎の代物だ。しかしメロパールを生み出すハルカゼヤシガイは巻貝だが、今回はなぜか牡蠣から発見されており、